人は、過去に経験した喜びや安心感、逆に不安や恐怖といった感情を記憶として心に刻みます。
振り回されてしまう、いつかの「感覚」とは?
特に、幼少期や重要な人間関係で感じた感情であり
親や恋人からの愛情を得た瞬間もの。
それは強い安心感や満足感を伴いますので、その感覚を再び追い求める傾向があります。
しかし、その相手が今はもう目の前にいなかったり、関係が変わっても、
その「いつかの感覚」だけが心に残り続け、
無意識のうちに現在の人間関係に同じ感覚を再び味わおうとして行動します。
誰しもその傾向はあったりしますが、それが得られず過剰な行動になったり自分を苦しめたり、
共依存の原因となる場合、今の自分に強く影響を与え続ける状況を作ってしまいます
いつかの感覚が共依存を助長する仕組み
共依存は、相手に対して過剰な配慮や支援を行うことで、
かつて感じた安心感や愛情を再び得ようとします。
なぜ苦しいのだろう、生きづらいのだろうと思っているとしたら…
こちらに当てはまるのかもしれません。
周囲や次の関係に同じような期待を抱くため、
共依存の相手を変え続けて苦しくても依存的な思考や行動が生まれてしまうんですね。
振り回されてしまう「いつかの感覚」から解放されるためには
例えば、自分が幼かった頃の母親であったり、その後出会ったパートナーという人物。
それは、自分の中の登場人物だっただけです。
もしその感覚に振り回されてしまう、苦しい思いをしてしまうのであれば
感覚だけを宿し続けていたことを意識するために
その見えない感覚を、見えるものとしてみてください。
絵に書いてもいいし、手のひらにイメージで取り出してみるのもいいです。
どんな絵?どんなイメージ?と思う人もいるかもしれません。
直感でなんでもいいんです。黒い?トゲトゲしている?重い?
精神を物質に置き換えるイメージです。
人は見えないもの、よくわからないものには恐怖を感じてしまいます。
であれば見えるものとして見ればいいんです。
そしてこの感覚を引きずっていたんだなと
自分が自分にこれを宿していたんだなと。
よく見て、なるほどこれかと味わって必要なければ捨ててください。
ゴミ箱に捨てるイメージもいいです。
パソコンでもいらないデータは、ゴミ箱に移動させますよね。
見た目は、単純にゴミ箱にポイッとするだけですが
中では、プログラムがしっかりと動いています。
パソコンは、人の脳をモデルにして作られていると言われていますね。
私達の脳の感覚も同じです。イメージでポイっと捨てれば内側の潜在意識は書き換わります。
もしも、見えるものに変えた「いつかの感覚」をなんだか捨てたくないぞと思ったなら
イメージで良い感覚に変えて、心の一部として残せばいいだけです。
〈 まとめ 〉
相手が目の前に居なくても縛られてしまう「いつかの感覚」とは
過去に親や恋人からの愛情を得た瞬間のものです。
それは、強い安心感や満足感を伴い、その感覚を再び追い求める傾向が生まれます。
しかし、その相手が今はもう目の前にいなかったり、関係が変わっても、
その「いつか」の感覚が心に残り続け、
無意識のうちに現在の人間関係に同じ感覚を再び味わおうとして行動します。
共依存の関係であれば、相手に対して過剰な配慮や支援を行ってしまうのです。
実際には相手が今目の前に居なくても、次の相手へと続いてしまう原因です。
いつかの見えない感覚を、イメージであるものとして物質に置き換えてください。
感覚を物理に置き換えて、いらなければ捨てるイメージ
苦しければ感覚を良いイメージに変える
自分のほとんどを占めている潜在意識はイメージに強く反応します。
いつも思考が複雑にしてしまいますが、感情はシンプルです。