クライアントさんからこんな質問をいただきました。
「職場の中にすごく言い方がきつい人がいます。何をしたわけでもないのに
自分に対して攻撃的に感じます。なぜなんでしょうか?」
避けられない環境の中で相手の攻撃的な態度や言動は、苦痛に感じてしまいますよね。
でも実はあなたを傷つけようとしているわけではないんです。
どういうこと?と思ったかもしれませんね。
攻撃的に感じるような言動をする、その人自身に原因があります。
一番大きな原因のほとんどは、これです。
それは…
自己防衛です。
他人からの脅威を感じる場合、自分の弱さを隠すために守ろうとする反応として
攻撃的になることがあります。
今回の例でいうと、
クライアントさんにとっては、通常の質問をしたのですが
相手は責められているように感じ、攻撃的な言い方で返されてしまったようでした。
これは職場関係だけでなく、恋愛や夫婦関係でも同じです。
さらに奥にはこのような理由があることもあります。
①制御できない感情の現れ
その人自身に怒りやストレスがあり、その感情が他人に向けられることがあります。
自分の感情をコントロールができなくなっている状態に陥っていること
②コミュニケーションが苦手
自分の気持ちや考えをうまく伝えられない人は、攻撃的な言葉や行動を使ってしまうことがあります。自分の意見や感情を伝えようとする一環として攻撃的になることがあります。
③過去の経験
過去にトラウマや傷つきを経験した人は、その経験が影響を及ぼして
他人に対して攻撃的になることがあります。
さまざまな感情や状況があり、コントロールできない感情の現れや自己防衛なんですね。
ですので、他人の言動や感情に対するあなたの責任はまったくありません。
そして相手は変えられないけれど、あなたの言動や感情を選ぶことは出来るのです。
アダルトチルドレンや共依存の関係に陥っている方は、自分が何かしたのかな、自分が悪いのかなと自責をしてしまうんですね。
では、対応策です。
①冷静でいること
相手の攻撃的な態度に感情的にならず、冷静でいることが大切です。
感情に支配されず、客観的に状況をみる
②感情を整理する
攻撃的な言動に対処するために感情を整理してみること。自分がどのように感じているかを認識し、感情を外に出す方法を見つけることが大切です(例:感情を紙に書く、友人と話すなど)
一番大事なことは、
状況に応じて、攻撃的な言動を受けた場合、自分の精神的な安全が最優先であること。
ここは事実として対処をすべきです。
<まとめ>
攻撃的な言動をする人は、あなたを傷つけようとしているのではありません。
そのほとんどは、自己防衛であり、
自分の弱さを隠すために守ろうとする反応として攻撃的になることがあります。
他人の言動や感情に対するあなたの責任はまったくありません。
攻撃的な言動が問題となる場合、その背後にある要因を探ってみることで
受ける側の感情の整理ができることもあります。
ただし、攻撃的な言動を受ける側として、共感は難しいですよね。
最終的には、自分の精神的な安全を最優先してくださいね。
自分が悪くないのに自責をしてしまう人は
一人では時間がかかることもカウンセラーと一緒なら早期改善が可能です。